2010年12月3日金曜日

シュタイン先生セミナー

おはようございます、12月からはこども病院勤務となった研修医Sです。

早速ですが、先日行われたシュタイン先生のセミナーについて報告いたします。
11/27(土)の午後2時から、総合内科で長年日本の研修医の指導をされているジェラルド・シュタイン先生を当院へお招きし、総合内科カンファレンスを開催いたしました。

当日のカンファレンスは、静岡がんセンター感染症内科の川村一郎先生にも御来院いただき、私が心不全の症例をひとつ、H先生が腰痛症の症例をひとつ提示し、4人という少人数にもかかわらず、活発な議論を行うことが出来ました。
カンファレンスはすべて英語で行われましたが、英語で自分の意思をなかなか伝えることが出来ない純日本人の私は大苦戦。
河村先生に通訳をしていただくという贅沢をしながら、なんとかカンファレンスを終えることが出来ました。

その中で、シュタイン先生がおっしゃっていた言葉が胸に響いたのでご紹介します。

「日本の研修医とアメリカの研修医の違いはこういうことだ。
アメリカの研修医は、患者を診察し、教科書を調べて勉強し、また患者の元へ行き、診察をする。
分からないことがあれば、また教科書を読み、また診察をする。
その繰り返しを行い、治療方針を立て、それを元に上級医と議論を行う。
ひるがえって、日本の研修医は患者の元へ行き、診察をするが、
『どうしたらいいですか?』
とすぐに上級医へ聞いてしまう。
それは、上級医がこれまでそのような勉強法をしてきたから、それをそのまま後輩にもさせているためだ。
患者、教科書、患者、教科書、患者、教科書・・・・
その繰り返しが医者を成長させるもっともいい方法だと思う。」

確かに、自分も最近は分からないことはすぐに上級医へ聞いてしまうことが多かったように思います。
患者さんが一番の教科書である、という言葉を思い出し、また初診に戻って研鑽に励まないといけないな、と感じました。

シュタイン先生は当院の相澤院長が湘南鎌倉総合病院に在籍していたころからのお知り合いとのことであり、また来年もお越しいただける模様です。
医学生のみならず、静岡市内の初期研修医の皆さんにも、この素晴らしいカンファレンスへご出席いただけたら、と思います。


研修医 S